太陽の光を浴びるのは気持ちがいいものですが、
慢性的な直射日光への肌の露出は皮膚を老化させてシミやシワ、
ゴワゴワした肌の質感、斑状の色素沈着などを引き起こします。
人によっては皮膚の萎縮が起こり、不規則に引っ張られたような肌質に
なってしまいますので、紫外線ケアは若いうちからしっかりと行うことが大切です。
加齢によるシミやソバカスは高齢者になってから突然現れるものではなく、
小児期または思春期に過度の日光を浴びている人や
総年間日照量の多い人ほど早く発症します。
そのため屋外での仕事をしている人やスポーツマン、頻繁に日光浴や
レジャーに出かける人は肌の老化が早く、
同時に悪性腫瘍のリスクも高まっているのです。
からだにできるイボの中には良性腫瘍と呼ばれる放置していてもいいものと、
切除するべき悪性腫瘍に分けられます。
良性腫瘍と悪性腫瘍は見た目が似ている場合が多く、症状によっては
医師でも判断が難しいこともありますから、専門医に診てもらって
早期発見することが鍵となっています。
悪性腫瘍とは遺伝子変異や遺伝子異常によって体内で増殖を行う細胞のことを指し、
中にはイボやホクロのようにしか見えないものまであります。
肌にできるイボは通常かゆみや違和感を伴いませんが、悪性腫瘍である場合には
かゆみや痛み、出血、腫れ、違和感がある場合があり、
放置しておくと内臓系のがんの発見を遅らせたり合併症を
引き起こしてしまうリスクがありますから十分注意が必要です。
イボやホクロ、シミが出来た場合、経過を観察することで
それが良性腫瘍なのかそれとも悪性であるのかを判断できる場合もあります。
悪性腫瘍である場合は、急激にできものの数が増える、大きくなる、色が濃くなる、
炎症が発生する、まだらに色の変化がある、かゆみや違和感がある、
痛みがあるなどの症状があります。
良性腫瘍のものであればかゆみや痛みを伴うことはありませんが、
がんのもととなる悪性腫瘍の場合であれば皮膚がんや悪性黒色腫の可能性もありますので、
うたがわしいできものがあれば切除して詳しく調べる必要性も出てきます。